先日は、財務会計である貸借対照表と損益計算書について、概要について確認いたしました。
財務会計
事業者の経済活動の内容とその結果を、外部の利害関係者に報告するための会計
具体的には、決算書を作成することで、税金の申告に使用したり、融資を受けている金融機関に経営状況を伝えるために利用されます。
今回は管理会計です。財務会計は「過去会計」で、管理会計は「未来会計」とも言われます。
財務会計は、1年間の事業結果を処理し、それを集計したものですので、全て過去の出来事を表し、外部に向けての情報の発信でした。
管理会計は、経営の意思決定をするために、事業者の内部(経営者、管理者、従業員など)で使用され未来を形づくるために利用される会計です。
管理会計
経営者や管理者の経営の意思決定に役立てたり、利益予測や原価管理などマネジメント活動を支援するための会計
具体的には、損益分岐点分析、月次決算、原価計算、部門別損益計算、予算計画などがあります。
財務会計で作成される貸借対照表や損益計算書を用いて、過去の情報として、売上の傾向やコスト状況の把握はできます。
そこに一歩踏み込んで、視点を未来に向けて予測を行いながら、現在の事業活動を調整していくには、管理会計の環境を整備し、取り組んでいく活動が必要になります。